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マジシャン 東京大学出身 1988年1月23日生まれ shota[@]magician.jp


by alone-in-sky
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誰でもそれっぽいものが出来てしまうからこそ(MacBook Air iMovie)

昨日からずっと触っております。
大学の端末はほとんどMacだったので、ある程度は使ったことはあったのですが、自宅で使用していたのはずっとWindowsでした。
こっちのWindowsの端末にしか入っていないアプリケーションもあるし、まだまだ現役で頑張ってもらうつもりですが、作業用というよりはデータの保存用への比重が高くなりそうです。

最近いくつか映像をいただいたので、それをiMovieでちょこちょこいじるということをしばらくやっていました。いくつかテンプレートもあるので、素人でも元データがあれば、それっぽいものを簡単に作れてしまいます。
おかげで何か映像を作ってみたくなってきました。うずうず。
もちろん、そこには何かマジックを絡めて。
面白いことがたくさんできそうです。ホントに。

そう、素人でも簡単にそれっぽいものを作ることができる、と書きましたが、これはiMovieに限った話ではなく、もっと多くの分野で起こっている現象だと思います。
今までは個人の能力に依存していたある部分を機械が代替してくれるようになってきています。それはあまり知識や経験を積まなくても、それなりのものであれば誰でもぱっと出来きてしまうということです。

マジックの世界では、いわゆる「タネ」というものが売買されていて、買ってほんの少し練習すれば、それなりに不思議なことができてしまいます。賛否両論ありますが、僕はこのことは良いことだと考えています。

その「良い」というのには、2つの視点があります。

一つは、気軽にマジックをしたいという人の視点。
気軽にマジックを楽しみたい、マジックで人を驚かせたいと考える人にとって、割と簡単にできてしまうタネがたくさんあることは良いことでしょう。一瞬であっても、簡単に仲間内で盛り上がれるし、子供も喜んでくれる。タネがばれてもご愛嬌。マジックの楽しみ方の一つだと思います。

もう一つは、もっと深くマジックに取り組む人の視点。
誰でもそれっぽいものが簡単にできてしまう時代だからこそ、そことの差異がどう考えるのか、それっぽいものにはない価値をどう作っていくのか、考える機会を与えられているような気がします。
そして、それっぽいものがあるおかげで、それを基準にそれっぽいものではないものが作りやすくなっているんじゃないでしょうか。要は誰もがやっていること、誰でもできそうなことではないことをすればいいのですから。

とかなんとか。
MacBook Airを触っていて、そんなことを考えました。
誰でもそれっぽいものが出来てしまうからこそ(MacBook Air  iMovie)_c0183711_1849873.jpg

by alone-in-sky | 2010-11-14 18:49